自民党の中川幹事長は14日、愛知県豊川市で講演し、日銀による追加利上げの検討に関して「政府には(日銀金融政策決定会合の議決を延期するように求める)議決延期請求権を行使する義務がある」と述べ、日銀をけん制した。
仮に請求が否決された場合は「重大な法制度の欠陥ととらえざるを得ない」として、日銀法改正も検討する考えを示唆した。
日銀の政策の失敗で多くの日本を不幸にしてきたと思う。これはホントに反省せいてもらわないといけない。しかし、日銀の存在の目的としては
日本銀行法では、日本銀行の目的を、「我が国の中央銀行として、銀行券を発行するとともに、通貨及び金融の調節を行うこと」および「銀行その他の金融機関の間で行われる資金決済の円滑の確保を図り、もって信用秩序の維持に資すること」と規定しています。
また、日本銀行が通貨及び金融の調節を行うに当たっての理念として、「物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資すること」
とされています。そのために日銀は政府権力からの独立を必要としています。(金融の安定には政府と密な対話は必要でそれを市場もみているはずですが)そのための日銀法を、政府の思い通りにならないから改正して従わせるというのはやくざなやりかたであり、大変遺憾なことです。もちろんこれは幹事長のパフォーマンスで利上げによる経済の停滞を恐れてのことだとは思いますが。しかし、利上げをするにしても参議院選挙に近づけは利上げによる失速は政権交代の要因にもなるわけで、1月にでてくる経済指標で強い数字がでれば速やかに利上げを行うべきだと思います。(私がメガバンク株を保有していることは別としてもです。)市場も1月利上げは折りこみ済みだと言われています。利上げの延期は国民にも預金金利の損失を招きます。日銀は金融の番人として責任のある判断をしていただきたいと思います。