加少佐は情報収集のスペシャリストだった。あの若さで少佐ということもエリートである証拠だ。
命を助けてしまった副長は草加少佐に酷な選択をさせる。
知り得るはずがない歴史の書物を見るか見ないかという選択を。
生きることは死ぬことと少佐という命はなくなったものとして見る選択をする。
草加は衝撃的な事実を知る。資料室に閉じこもり書物を読み漁る。
自分の予想は外れ日本軍が泥沼の戦闘後、敗戦、未曾有の復興。
草加少佐は涙を流す。
その涙は多くの失われた日本人のためか。それともこれだけの被害を受けて日本が存在しまた発展し得ていることにか。
角松以下上層部は日本に着艦する前に島の状況を得るため偵察機を飛ばすことにする。
確実な情報を得るためだったが、機長は低空飛行により多くの情報を集めようとしてしまう。
これは飛行機性能と自分の実力の過信から生まれたことだと思われる。
副操縦士は反対するが強行した結果、戦闘機に攻撃を受け副操縦士被弾。死亡?
偵察機と考えていた一行は日本軍の戦闘機の威力をまざまざと知ることになるのだった。
零戦を始め日本軍の戦闘機は無駄のない芸術的な機体だったらしい。GHQによる飛行機破壊命令がなければ脈々と受け継がれた技術で航空界でももっと日本の機体が世に出たんじゃないかな。ホント日本人てすごいよなぁ。
8点